映画 【SAYURI~Memoirs Of A Geisha~】 について綴る3回目の記事です。
(※関連ログは⇒1回目 / 2回目 / 4回目 / 5回目 / 6回目 / 7回目 / 8回目 / 9回目 /
          10回目 / 11回目 / 12回目-最終章-

先日鑑賞した 【SAYURI -さゆり-】 と、私が実際に見聞きしてきた現在の花街事情とを比べながら
シリーズで お話しています。
※ ネタバレの可能性があるので、鑑賞してから読んだ方がいかも‥


花街

原作では舞台が 「祇園(ぎおん)」 になっているけど、映画では 「はなまち=都」 という表現をしているよね。 
京都には 「祇園」 の他に 「先斗(ぽんど)町」 「宮川町」 「上七軒」 「祇園東」 ‥と5つの花街があり、
京都五花街(ごかがい) と呼ばれてます。 
世界的に有名なのが祇園。 (※正式名称⇒祇園甲部) 少なくなっているとはいえ、現在でも登録している
お茶屋の数は100軒ほど。舞妓&芸妓の数も100人前後いるので、五花街では街の広さも含め最大規模。
でも以外に知られていないんだけど、1つだけ少し離れた場所にあり、街の広さも芸妓&舞妓の数も20人ぐらい‥と小さな花街 「上七軒(かみひちけん)」
この上七軒が歴史上、一番古い街で、今でも地元の旦那衆から愛されている花街なんよねぇ。
ちなみに、上七軒の現役芸妓‥尚鈴ちゃんがサイトを公開しているので、興味あったらクリック⇒ 上七軒 尚鈴
それと昔は 「島原」 という街も含まれて、六花街やったのだけれど、島原はどちらかというと女郎=遊郭のような
もので、映画の佐津ように不器量な子は そちらに売られたらしい。
現在、「島原」 はその名残りがあってか、舞妓&芸妓はおらず、太夫さん(東京で言う花魁) だけが数人いる
花街になってるんだょ。

5つの花街は踊りの流派が全く異なるし、伝統やしきたりも微妙に違うので街々によって完全に独立していて、
SAYURIが通っていたお稽古場というか学校もそれぞれの花街にあって‥ね。
学校には踊りの他に、お囃子・茶道・華道・三味線や小唄・長唄・常磐津など‥いろんな芸事を教えるところであって、国語や数学などの勉学はないんよ(笑)
昔はSAYURIのように幼少の頃から花街に入り、学校に通いながら行儀見習いを長年経験して舞妓にデビュー
するケースだったんやけど、現在は義務教育が終わる中学を卒業してから花街に入り、舞妓になるために
行儀作法や芸事を1年ぐらいかけて修行するようになってます。

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↑これ、私がいた祇園町にあるお稽古学校‥「女紅場(にょうこば)学園 」 のお稽古日程表。
自分の習っている課目のお稽古日が一目でわかるように、お稽古場の近くに掲示しています。
いくつでも好きな課目を習えるんだけど、舞妓は基本的に出張やパーティーなどのイベントで‥朝からお仕事に
出かけることが多く、京舞(踊り)・お茶・お囃子が必須科目で、後はあまり習っているヒマがないのが現実(汗‥
映画のいたるところに出てきた 赤い提灯。映画では "はなまち" ってデカく書いてあったの笑えた ヾ(>▽<)o
ホンマもんも画像のように祇園甲部の紋章でもある八つの団子が描かれていて、 "祇をん" って書かれてるんょ。


芸者と半玉

芸妓=芸者 これは全く同じもので、京都には舞妓がいるから、芸者のことも芸妓(げいこ) と呼んでます。
世界的に有名な単語で 「Geisya girl」 と表現されているために、芸妓より芸者にした方が日本人にもわかりやすかったんやろぅね。
舞妓のことを映画では 「半玉 (はんぎょく)」 と表現してるね。 舞妓や芸妓を呼んで遊ぶ料金のことを京都では 「お花代」 と言ぅんやけど、東京などでは 「玉代」 と呼ばれ、芸者になる前の段階やし半人前ということで玉代が半分しかもらえなかったんやて。そんで、 「半玉さん」 というものがあって、SAYURI は水揚げがあるまでこれだったんよね。
京都では、芸妓になる前は舞妓。 舞妓は京都にしかいない‥いや世界中で50~60人しかいない希少価値で、芸妓になる前でも一人前の立派な職業として扱われます。
芸妓さんと同じ分だけのお花代(玉代)※注1 をもらっているので、半玉さんっていうのは存在しません。
ただ、半玉さんに似てるもので 「見習いさん」 というのが京都にはあります。 これは舞妓としてデビューする直前に
1ヶ月間だけ 「だらりの帯」 の半分の長さの 「半だらりの帯」 というのをしめて、たもとの長さも振袖よりも少し短めの衣装を身につけ、見習い場所のお茶屋を1軒だけ決められて、そこでお客さんに顔を覚えてもらったり、舞(踊り)を初披露、そして姉さんたちの接客を見て覚えながら、お座敷をまわる儀式があります。
このお話は後に詳しく綴るけど、その 「見習いさん」 の時はお花代は一切発生せず、まさに見習い勉強期間なのだぁ。
SAYURIを一刻も早く芸者にさせるために、豆葉姉さんが水揚げ争奪戦で奮闘しているけど、京都ではデビュー
してから4~5年は舞妓として働き、20歳前後ぐらいになって艶っぽくなり、舞妓が似合わなくなってきたら
女将さんやお姉さんの方から 『ボチボチ芸妓になりよし!』 とお話があり、そこで初めてスポンサーを探したり、
水揚げのお話があるならば それを決断したり‥と、まぁ、そんな感じかな。
私が祇園にいた当時、祇園の舞妓は20人前後。そりゃあ売れるし、めちゃくちゃ忙しい!
休みは月に2日 (第二日曜日と最終日曜日が祇園町の定休日) で、私が所属していた置屋の場合、年末
年始に6日間しか実家に帰省することはできず、それ以外は過酷なスケジュールがずっとずっと先までビッシリ!
休みたくても舞妓の代わりなんていないので、風邪で高熱出ても倒れて入院でもしない限りは休めません!
今思えば、よくあれだけがんばったなぁ~っていうぐらい、働いてました。でも、そのおかげで生き生きとして輝いて‥そして段々キレイになっていったんやろぅなぁ‥。

※注1 お花代は舞妓も芸妓も一律料金だけど、お花代とは別に 「別祝儀」 というのが請求金額には含まれていて、これが芸妓さんのキャリアやクラスによって高額になっていくの。だから舞妓クラスでは些細なもんやけど、
名取りクラスの芸達者を呼ぶとスゴイ金額になるらしいよ(笑)

[壁]▽ ̄ ̄ ̄ ̄;) ゲッ!!  もうこんな時間! 夜のお仕事への準備があるんで、今日はこの辺で‥
次回②をお楽しみに★ フリフリ ~~~ヽ(゜▽゜*)Ξ(*゜▽゜)ノ~~~ バイバーイ♪


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by fuzika | 2005-12-20 15:22 | ◇ 京都祇園@花街生活  Mail ↑TOP
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