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元舞妓が語る‥ 【SAYURI】 -最終章- Memoirs Of A Geisha
映画 【SAYURI ~Memoirs Of A Geisha~】 について綴る12回目(最終章)の記事です。
(※関連ログ⇒1回目 / 2回目 / 3回目 / 4回目 / 5回目 / 6回目 / 7回目 / 8回目 /
         9回目 / 10回目 / 11回目

先日鑑賞した 【 SAYURI -さゆり- 】 と、私が実際に見聞きしてきた現在の花街事情とを比べながら
シリーズでお話してきましたが、いよいよこれが最終章です。
※ ネタバレの可能性があるので、鑑賞してから読んだ方がいいです‥


えくぼ?

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SAYURIがノブさん(役所)に "えくぼ" というお饅頭のようなものを渡すシーン

蟹の院長 (お医者さん) にも渡していたよね。 この "えくぼ" というものを‥。
映画の中では、水揚げをして欲しいという印として、そのお方にそっと渡す~というようなニュアンスだったけど、
実際の花街ではというか、私が見聞きした時代には こういうものはありませんでした。
だからこの件で何人かに質問(コメント)もらったけど、ぶっちゃぁけ 私にはわからないですぅ。
ただ、私が思うに‥現在では水揚げとか旦那さんになるお話とかは 直接本人同士が話し合ったりする時代だけど、当時は女性から男性にそういう想いを打ち明けるのは大変なコトだったんだろうね。
水揚げされてパトロンを持つような芸妓が何を‥?と思うかもしれんけど、少なくとも舞妓の間は‥
慎ましくて純真無垢な子が多かった時代なんだろうなぁ~って思った。
この本の著者が取材をしていた当時を生きてきた実際の芸妓から、語り継がれた真実なんだろうなぁ~
って思うし、女性はやっぱり男性の3歩下がって歩くような慎ましい人でいてほしい~って古風に考えてしまう私にとっては、これは好きなシーンの一つです。


光のマジックと当時を再現

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今では このようにロウソクの灯りだけで 踊る照明や舞台設置も少なくなりました


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左手前にロウソクの灯りが‥。それでも蛍光灯の灯りで室内はわりと明るいことが多いです


この映画で私が一番素晴らしいと思ったのは、当時の花街を見事に再現している点です。
ロサンゼルスから1時間程離れた広大な牧場に、14週間、175名のスタッフにより街と川を作り上げたそうです。
150年前に作られたような建造物にするために、ヒマラヤ杉、竹、モミなどを日本から輸送し、雨戸やすだれ、屋根のふきわら‥そして小物の数々を京都で購入。
マーシャル監督が重視したのは、 "使い込まれることで生まれる艶や風格" ということで、そんな難事に挑み、
そして素晴らしく再現できたことに拍手を贈りたいですぅ!!
上の2枚の画像を見比べてもらえればわかるけど、現在のお料理屋、お茶屋、置屋は造りは古くても照明が蛍光灯や白熱灯です。映画の中ではお座敷や置屋のシーン全編があんなふうにロウソクの灯りやオイルランプで温かな色合い、そして暗いのに幻想的に見える光のマジックが本当に見事でした。
今まで邦画でも舞妓や地方の芸者さんを題材にした映画は作られてきたけど、明るい感じの照明ばかりで、
雰囲気づくりには欠けていたんじゃないかなぁ~って思います。
今でも、踊る舞台にロウソクの光だけにして、室内の照明を全部消す~というような雰囲気にしてくれるお座敷も
ありますが、でもごくわずか‥。あんなお座敷の雰囲気で私も舞を舞いたい♪~ってゾクゾクしながら映画を観ていた私でしたぁ~ σ( ̄∇ ̄;) わて?


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SAYURI  第78回アカデミー賞6部門ノミネート! おめでとォ~♪♪♪

作品賞や主要部門賞には外れたものの 美術賞・撮影賞・衣裳デザイン賞・作曲賞・録音賞・音響編集賞‥と芸術的部門で6部門ノミネートされたよね。
今までシリーズで語ってきたように 私はこの映画を大絶賛してきました。
でも、世界中のほとんどの人が 身売り=娼婦という悪いイメージとしか見てもらえないし、今回のノミネートでも
芸術部門でしか認めてもらえなかったことが残念です。 (´;ェ;`) ウゥ・・・
アカデミー賞授賞式は3月6日‥せめて こっちの分野では各賞で受賞できるように願ってますぅ。
そして、鑑賞した人でも このシリーズで得た知識を持って、もう一度ゆっくり鑑賞してもらいたいなぁ~って‥
今度は色彩などの映像美を感じてもらいたいなぁ~って思ってます。

でゎ、このシリーズを読んできてくれたみなさん‥
お疲れさまでしたぁ~ホントに、最後まで読んでくれてありがとうねっ★
ススス.......((((( *^)(*゜▽゜*)ゞ チュッ♪


3/8日 ++追記++

SAYURI 第78回アカデミー賞 3部門受賞しました! おめでとぅ!! (*゜▽゜ノノ゛☆パチパチ

ちなみに、受賞は‥「撮影賞」 「美術賞」 「衣装デザイン賞」 です。まさに狙い通りの
芸術部門を制覇!! 主要には逃れたけど、この映画の良さを評価してもらえたこと‥嬉しく思います♪



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by fuzika | 2006-03-02 16:17 | ◇ 京都祇園@花街生活 | Trackback(5) | Comments(14)  Mail ↑TOP
元舞妓が語る‥ 【SAYURI】 ⑨ Memoirs Of A Geisha
映画 【SAYURI ~Memoirs Of A Geisha~】 について綴る11回目の記事です。
(※関連ログ⇒1回目 / 2回目 / 3回目 / 4回目 / 5回目 / 6回目 / 7回目 / 8回目 /
         9回目 / 10回目 / 12回目-最終章-

先日鑑賞した 【 SAYURI -さゆり- 】 と、私が実際に見聞きしてきた現在の花街事情とを比べながら
シリーズでお話しています。
※ ネタバレの可能性があるので、鑑賞してから読んだ方がいいです‥


都をどり -中ばさみ-

ちょっと間があいてしまったけど⑥の記事で SAYURI の 「華をどり」 に比較して祇園甲部の 「都をどり」 の記事を綴ったよね。遅くなったけど今日はその続編!みんなが同じ衣装を着て踊る "総おどり" の他に 小人数で踊る "中ばさみ" のお話から始めますゥ。
"中ばさみ" は、その年の流行だったり、何かに関連した演目等‥毎年多種多彩な衣装や舞台背景になるんョ。
いろんな役がもらえる芸妓と違って、舞妓は毎年 "舞妓" の役だけをします。
"中ばさみ" の舞妓役は1日につき4人だけ出演、6パターンある出番はシフト制になっているので、短い出番で
月のうち5回、多い出番では10日ほどは舞妓の衣装を着て、"中ばさみ" に出演します。
もちろん他の出番の時には、 "総おどり" や "お茶席" そして人によっては、お囃子(楽器)" の演奏にも
出演しないといけないので、全てを覚えるだけで大変なコトなんよねぇ~~。

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上下の画像の私は、似たような白の衣装を着ているけど、背景や演目が違う別々の年に行われた都をどり
(中ばさみ) の時のもの。この時は お姉さん舞妓が結う髪型の "おふく" でも、上横共に花かんざしを挿して (通常は、上が櫛になる) 華やかにするんだょ。


そして、フィナーレ!(第8景) その日に出演してた芸妓&舞妓が総出演♪
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※ちなみに、上の画像では私の右斜め後ろにいる髪の毛を下ろした人、下の画像では、私の真後ろにいる総踊りの衣装を着た人は共に、芸能人と噂が多いアノ有名な‥佳つ乃さん姉さんです!
姉さんは、めっちゃ古典的な顔立ちでキレイですよん♪


都をどり -お囃子-

舞台の向かって左、西のをどり子 の方に座っているお囃子連中。 これも 鼓や太鼓、笛などのお囃子を習って
いる人たちがシフト制の出番によって座ります。向かい側の地方のお姉さん (三味線) 同様に約1時間ずっと座りっぱなしだし、いつも誰かに見られているので、お行儀悪いことできません(笑)
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都をどり -お茶(お点前&お控え)-

都をどりの鑑賞券にはお茶券がついていて、鑑賞前に お菓子とお茶(抹茶)をいただくことができます。
これも日替わりでいろんな芸妓&舞妓が お茶をたてたり、お茶を運んだり‥と、間近で芸妓&舞妓を見れるので、皆さんの楽しみの一つでもあるわけ。
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左の画像は私がお控え(お運びさん)の時のもので、右の画像は私がお点前(お茶をたてる)している時のもの。
お茶をたてる人は黒紋付の正装で、お運びさんは色紋付などの豪華な衣装を着ます。
2枚の画像をよく比べてみると、何か違いに気づきませんか?
左は実は芸妓です。芸妓もこの日は自分の毛で舞妓のうような髪を結うので、舞妓との違いを出すために、
襟を半分返して、裏の赤いのを見せているんですぅ。 (゜~゜) ふぅぅぅん
芸妓の方は着物をよく見れば、後ろの帯が "だらりの帯" ではないし、お袖の長さも短いのでスグにわかるんやけど、髪の毛が自分の毛だし、座っている姿なので着物が見えにくいため、舞妓との判別が普通の人には難しいから、パッと見でわかるように、襟を裏返しているんやろぅね。
右横に挿す花かんざしも 舞妓のものと比べると 右画像の芸妓の方が小さいんよ。
もし、都をどりを鑑賞する機会があったら、こんなんを頭に入れながら、お茶席で お点前さん&お控えさんを
見比べてみてくださいニャ♪ ☆(゜∇゜☆)(☆゜∇゜)☆


都をどり -プログラム-

毎年恒例で みなさんの楽しみの一つでもあるプログラム!
その時の出演者の顔写真が掲載されているんだけど、花街一といわれる祇園の芸妓&舞妓‥が勢揃いなので、これは必見です♪
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この写真は、毎年1月7日の始業式の時に黒紋付の正装姿で撮影するんだけど、中には年配の芸妓さんが昔の若かりし頃の写真を今でも掲載してるなんてコトもあって、舞台の姿と違うやん♯って、結構笑えます(爆)

そして、みんなに朗報です!このプログラム‥郵送で取り寄せることができます!

普通は都をどり期間中に歌舞練場で販売しているものだけど、鑑賞できない人にも全国どこでも発送してくれる
ので、(これはマル秘ネタ) 現在の祇園の芸妓&舞妓を写真で楽しんでみてはいかがでしょう?
でもね、ココだけの話‥いくら世界の "祇園" といえど、最近の芸妓&舞妓の 質は落ちてるみたいだョ♯
‥べっぴんさんは少ないらしい (w_-; ウゥ・・私がいた当時はキレイな人多かったのになァ‥。


※参考までに‥
St.KYOTO さんの記事で、2/3日節分の時の祇園の舞妓写真が掲載されていますっ!!
Uncle.K さんのサイトで、 「壷の会」 記事に、宮川町の芸妓&舞妓の写真が掲載されていますっ!!


では、最後に "都をどり" の情報をもう一度。

開催場所 : 祇園甲部歌舞練場  (京都市東山区花見小路四条下ル)
開催日 : 4月1日(金)~30日(土)まで
時間 : 12時半、14時、15時半、16時50分 (1日4回公演)
料金 : 茶券付特等席4300円 一等席3800円 二等席1900円
交通 : 京阪「四条」駅下車 徒歩約10分 または 市バス「祇園」下車 徒歩約5分

連絡先: 祇園新地甲部歌舞会
〒605-0074 京都市東山区祇園町南側570-2
075-541-3391  (←プログラムが欲しい!と言えば、発送詳細を教えてくれるョ)


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by fuzika | 2006-02-02 17:55 | ◇ 京都祇園@花街生活 | Trackback(1) | Comments(4)  Mail ↑TOP
元舞妓が語る‥ 【SAYURI】 ⑧ Memoirs Of A Geisha
映画 【SAYURI ~Memoirs Of A Geisha~】 について綴る10回目の記事です。
(※関連ログ⇒1回目 / 2回目 / 3回目 / 4回目 / 5回目 / 6回目 / 7回目 / 8回目 /
         9回目 / 11回目 / 12回目-最終章-

先日鑑賞した 【 SAYURI -さゆり- 】 と、私が実際に見聞きしてきた現在の花街事情とを比べながら
シリーズでお話しています。
※ ネタバレの可能性があるので、鑑賞してから読んだ方がいいです‥


先日、ショッキングなニュースがっ!! 『 SAYURI‥中国大陸で上映禁止にっ!! 』
主演女優のチャンツィイー (章子怡) は中国北京出身。着物の着こなし、立ち居振る舞い、
それに踊りのシーン‥日本人でさえも難しい役柄を 彼女は堂々と立派に演じていたと思う。
理由はどうあれ 偉業を成し遂げた彼女が母国で認めてもらえない‥なんて、かわいそうすぎるよォ。o(´^`)o
やっぱり日本人が思っている以上に 外国では 花街の芸者=娼婦‥という昔の悪いイメージのままなんだよね。
でも、中国情報局 のニュースによると、、「 台湾では、最初の週末の興行収入は台北市で1100万台湾ドル、台湾全体では2200万台湾ドルにのぼるなど、好調な滑り出しをみせている 」 とのこと。
C=(^◇^ ; ホッ! 私の本が出版されただけに この映画の台湾での動きが気になったりしちゃいます(笑)
映画のレビューは賛否両論で、やっぱり主演が日本人じゃなかったことに不満を持っている人が沢山いたなァ‥。
なので、今日は予定を変更して (ホンマは⑦の続編で "都をどりネタ" ) チャンツィイーのコトについて語るね。


衣装の種類とチャンツィイーの踊り

チャンツィイー (SAYURI) が "華をどり" という舞踊会で踊ってるシーンのことは以前に綴ったけど、
今日はお座敷で踊る彼女の衣装に注目してほしい。
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映画の中では "半玉(はんぎょく)"‥いわゆる芸妓になる前の見習いさんとして表現しているけど、セリフを聞いてもわかるように 吹き替えの "半玉" 部分が 『Maiko!!』 って 呼ばれてるよね。
そのとおりで、彼女は本当の舞妓の衣装を着ています。
この衣装は冬物で、花街では 【2枚綿入れ】 と呼ばれてるの。
普通、みなさんが着る着物と同じように、舞妓や芸妓の衣装も季節によって生地の薄さや衣装の重さが違ってくるんだけど、襟の部分&袖の部分&裾(すそ)の部分から 青灰色の裏地が見えるでしょ?
全体が2枚重ねになっていて、さらによく見ると裾の部分一周に綿が入っているの。
この綿も冬物は2段になっていて、だいたい8~9kg!~と、それはそれは重たい衣装なんです!
裾の長い引きづりの衣装を着て踊るということは、 "裾さばき" という特殊な動きを踊りと同時にしていかないと、
クルっと回った時などに裾が足にからみついて 身動きとれなくなるし、踏んでしまうと その拍子にヒックリかえってしまうことなんかもあるし、慣れるまではスゴク大変なことなの。

それに加えて、お袖は振袖で長い&だらりの帯も長い‥つまり普通の着物とは全てがあきらかに違うので、
そんな衣装を身につけたチャンツィイーだから、最初は心配になってドキドキしてた私。
だけど、彼女の動き、そして踊りは完璧だった!!
そりゃあ私は師匠でもないし、芸歴も長くないから そんな細かいところまで偉そうに評価はできない。
でも、 あの重たい衣装で苦しいはずなのに‥そんなコトは一つも見えない、
裾さばきの不慣れな動きや、袖&帯の長さによる踊りの違和感だって、私を筆頭に視聴者は何も感じられなかったと思う。彼女の半肩をおろした艶やかな姿、指先までピンと伸びたきれいなライン、舞扇を見事に使いこなしていた華麗な動き‥
私は彼女に心の中で拍手を送っていた、本当にすばらしいと思った。

確かに彼女は8歳で舞踊を習い始め、北京舞踏学院付属中学に入学、在学中にはコンクールで受賞という‥
舞踊というかダンスは得意分野だったということもある。だけど、少なくとも普通の着物よりも特殊で、何十倍も大変な舞妓の衣装を着て 踊ったことは今までになかったと思う。
私は舞妓にデビューしたての頃、あんなに上手に踊れなかった。
舞妓になるまでの約1年の修行期間中は、全て普通の着物で師匠さんに習います。舞妓にデビューした途端に、裾さばきの大変さや 衣装の重さなどを実感するので、慣れるまでには実践をしながら相当時間がかかった記憶があるから‥。
花街一の芸者を演じるために、短期間でものすごい努力をしたんだろぅなぁ~って‥
私はこの映画で彼女を見る目が変わり、彼女のファンになりました☆

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これは衣装の違いを説明しようと思って‥並べてみた♪ 私が3人だぁ~~三つ子ょ \(^▽^)Λ(^▽^)Λ(^▽^)/
真ん中が冬の衣装 (12月~3月) の 【2枚綿入れ】 裾の綿が2段になってるのハッキリわかるよね。
右側が春・秋の衣装 (11月と4月) の 【1枚綿入れ】 裾の綿が1段や、袖、襟などが全て1枚なので、
少し軽くなる。
左側が真夏の衣装 (7月と8月) の 【絽】 裾に綿が入らなくなり、ペラペラなので、踊りは裾さばきをしても足に
からみやすく結構大変。その他に、(6月と9月) の 【単】 があるんだけど、【絽】 とほとんど同様。
ただ生地の薄さの違いぐらいなので、省略しましたぁ。 この画像は舞妓の頃だけど、芸妓の引きづりの衣装も全く同じ季節感ですョ。


知らない人が わりと多いから ちょっと雑学を伝授してあげよう(笑)

お座敷や室内では、チャンツィイーのように裾を引きずった状態で歩くけど、外を歩くときは左手で褄(ツマ)を
持って、そこに花カゴを抱え込み持ちをして歩くのが基本です。
この "褄(ツマ)" って、左褄と右褄があって、うちら舞妓や芸妓たちは左手で持つから左褄。
反対に、花魁などの遊女や、花嫁さん(白無垢)は右手で持つから右褄なのだ。
これには訳があって、左手で褄をもった場合、着物の合わせ目が右になっているため、裾から男性の手が
入りにくいので‥要するに 【芸は売っても 体は売らないのよ】 という意味が入ってるんだって。
反対に右手で持てば、男性の手が裾からすぐに入るから‥遊女や花嫁さん~ふーん、なるほどねぇ。
パシパシパシ (o^∇^o)ノノノ"""Ω ヘェヘェヘェ  (ヘェは3回です♪)


チャンツィイーを私が高く評価してるのは、踊りだけじゃないョ。
舞妓(半玉) の時は初々しさが大事だし、顔の表情や立ち居振る舞いも ちょっとギコチナイ感じに演じているのに、たまにフッ!!っと一瞬だけど 艶やかでシットリしていて気品ある感じも見え隠れしてたでしょ?
それでいて、踊りのシーンでは表情も動きもめっちゃ決まっていて‥会長に恋をしているシーンなんて純粋な女の子そのもの‥。
本当に彼女は この SAYURI 役にピッタリだと思った。
日本人女優で何人か想像してみたものの ある程度着物に慣れている日本人女性なら こんなおぼこい(可愛い)舞妓にはならんかっただろうし、異なる2つの顔を使い分ける演技ができなかった気がするぅ‥

私、ほんとに チャンツィイーに大絶賛です! (* T-)ヾ( ̄▽ ̄) ヨシヨシ 次回⑨をお楽しみにィ☆


ちょっと、話は変わるけど‥上七軒という花街の現役舞妓がブログを公開したそうな。
このブログがすごい!BLOG さんの記事で見つけたんで、参考のためにリンク張っておくね。
⊂((〃 ̄ー ̄〃))⊃ ふふふ  ( ̄ー☆キラリーン 同じ花街関連ネタでも 私の方が断然勝ってるゎ!!
もう、花街をやめたんやから 暴露トークできて当たり前だろ!!~ちゅうーに♯ (・_;☆\(-_-) ポカッ!

上七軒のお茶屋 「市」 舞妓ブログ



【TB】させてもらったニョ♪
亞洲秘密房間(=゚ω゚)ノ / ◆FUNKYオヤジの落書き帳 / ◆中国語奮闘記 / ◆ぐうたら生活。 /
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by fuzika | 2006-01-26 13:06 | ◇ 京都祇園@花街生活 | Trackback(3) | Comments(22)  Mail ↑TOP
元舞妓が語る‥ 【SAYURI】 ⑦ Memoirs Of A Geisha
映画 【SAYURI ~Memoirs Of A Geisha~】 について綴る9回目の記事です。
(※関連ログ⇒1回目 / 2回目 / 3回目 / 4回目 / 5回目 / 6回目 / 7回目 / 8回目 /
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先日鑑賞した 【 SAYURI -さゆり- 】 と、私が実際に見聞きしてきた現在の花街事情とを比べながら
シリーズでお話しています。
※ ネタバレの可能性があるので、鑑賞してから読んだ方がいいです‥


目力 (流し目)

白塗り (おしろい) は、顔を真っ白に塗るので 目がスゴク目立ちます。
特に白目の部分が濁ったり、充血すると 幽霊のように怖い顔になるし、お客さんの前に出るのが恥ずかしいっ!!
一番心がけていたことといえば 白目をキレイにすること。
目の中を洗ったり、お稽古も用事も何もないときは とにかく睡眠をとって目が充血しないようにしたり‥
それから難しいことだけど 心 (内面) もキレイにしておくことも大事なんよ。
「目は心の鏡」 って言うでしょ?! 素直なピュアな心でいれば 自然と目もきらきら輝いてくるもんです(笑)


SAYURIが流し目で男性をイチコロにしてしまう 目力のシーン
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このSAYURIの目力 素敵やねぇ~♪少し恥ずかしそうに 伏せ目からチラっとカメラに視線を送るこの表情‥
ホンマ可愛いっ!! (/ω゜\) チラッ♪ (*/0\*) イヤァーン♪
豆葉姉さんが、 「男性を流し目でイチコロにするのよ~」 みたいなこと言ってたけど‥
チャンツィーの流し目は 艶っぽい~よりも可愛いし、このシーン大好きなのォ~
私の この目線も‥ 意識して作ったわけじゃないんだけど、なんか可愛く撮れた気がするぅ~ってゅうか、目が輝いている感じがして我ながら好きな表情ですぅ♪ (*^-^) ニコ



‥で、昨晩の報告の続きをします。




この自分の好きな表情が 台湾で出版された本の表紙になったのっ!!

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実は、昨年の秋頃に台湾で本を出版しないか‥というお話を直接台湾の方からもらいました。
このブログを読んで、私の綴ってきた花街の裏話や沢山の画像に興味を持っていただいたようで‥。
台湾では ちょうど今月の13日に映画 【SAYURI】 が公開初日を迎えました。(※台湾では‥ "藝伎回憶録" )
私のこの本は 【SAYURI】 の公開に合わせて10日に台湾で発売され、その発売記念サイン会などのイベントで
先週より台湾に出張していたわけです♪

日本で映画 【SAYURI】 が公開された後に、そのいろんなシーンと重ね合わせてながら花街で見聞きしてきた
体験談をシリーズで綴ってきたよね。
元芸妓の岩崎峰子さんが裏話を綴った本がベストセラーになったのは記憶に新しいと思うけど、この世界は
本当に門外不出というか神秘に包まれていると思う。
ごく一部のことがメディアで伝えられているけど 間違った認識のままでいる人も多いから‥
私がこうして真実を語ることによって少しでも沢山の方に 日本の伝統文化の良し悪しを知ってほしかったの。
そして日本人だってナカナカ知ることのできない世界を 映画 【SAYURI】 のおかげで 外国の人々にも
知ってもらえるチャンスになり‥この波に乗って、貴重な体験談や裏話、そして真実を知ってもらえたら‥と、
今回 私の本が外国 (台湾) で出版されたことは 日本で出版されるよりも 嬉しいお話でした!!

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本は全部で 153ページ。 掲載している私の舞妓&芸妓時代の写真は大小合わせて100点近くあります。
少女のような幼いとき~艶っぽい大人の女性に変わってゆく 10年以上の成長記録が一冊の本になったこと‥
本当に 生涯忘れられない 思い出となりました。


- 本の宣伝&告知-

「 藤花白皮書 」  著者:藤花  翻訳:黄東誠

2006年1月10日 台湾で発売  定価:280台湾ドル(元)
 

(※2013.02.22 追記⇒ 出版会社が倒産のため、現在は絶版!もう購入できなくなってしまいました。ゴメンなさい)

※サイン会などのその時の様子は‥⇒ 台湾 出張レポート




でゎ、このシリーズ 次回⑧は "都をどり" のお話に戻るので、次回を楽しみにぃ~Bye ((ヾ( ^-^)ゞ Byeー♪

【TB】させてもらったニョ♪
本と映画の日々  そして、ゆめのつづき
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by fuzika | 2006-01-17 19:29 | ◇ 京都祇園@花街生活 | Trackback(4) | Comments(15)  Mail ↑TOP
元舞妓が語る‥ 【SAYURI】 ⑥ Memoirs Of A Geisha
映画 【SAYURI ~Memoirs Of A Geisha~】 について綴る8回目の記事です。
(※関連ログ⇒1回目 / 2回目 / 3回目 / 4回目 / 5回目 / 6回目 / 7回目 / 9回目 /    
        10回目 / 11回目 / 12回目-最終章-

先日鑑賞した 【 SAYURI -さゆり- 】 と、私が実際に見聞きしてきた現在の花街事情とを比べながら
シリーズでお話しています。
※ ネタバレの可能性があるので、鑑賞してから読んだ方がいいです‥


五花街の舞踊

SAYURIが花道で主演として踊る会‥【華をどり】
こうした舞踊の会は 京都に5つある花街で 毎年、 それぞれの花街にある歌舞練場でそれぞれに開催されます。

五花街の舞踊会~開催日
(花街によっては、毎年開催日が多少前後します)

●祇園甲部⇒ 「都をどり」 4月1日~30日 /1日4回公演 (井上流)
●先北町⇒ 「鴨川をどり」 5月1日~24日 /1日3回公演 (尾上流)
●宮川町⇒ 「京おどり」 4月5日~20日 /1日3回公演 (若柳流)
●上七軒⇒ 「北野をどり」 4月17日~25日 /1日2回公演 (花柳流)
●祇園東⇒ 「祇園をどり」 11月1日~10日 /1日2回公演 (藤間流)

踊りの流派が異なるので、舞踊の会を見比べると違いがわかるかも?いや、ぶっちぁけ普通はわかりません♯
でも、ただ一つだけハッキリと言えることが‥。  ?ヾ(゜ー゜ヾ)^?。。。ン?
日本の舞踊は、「舞」 と 「踊り」 に分けられ、私が所属していた "祇園甲部" だけ 「舞」 です。
能楽の影響を受け、能面のように顔には一切表情を作らず、極力省略された動きの中で見せる繊細優美な
振りが特徴。他の流派は全国に広まっているのに比べ、井上流は京都の祇園にしかないので(門外不出)、
習うなら祇園まで通わないといけないんだょ。なので、「京舞」 という言葉は、 この井上流のことを指すのですぅ。
祇園甲部以外の他の花街は 「踊り」 と呼ばれ、江戸で生まれた歌舞伎系の流派なので、歌舞伎のように動きも大きいというか華やかな振り付けで、顔に表情を作ったりもするんだって。
SAYURIは、祇園を舞台にした物語だけど、あの踊りはあきらかに 井上流(舞)じゃないことがわかります。
ロブ監督が坂東玉三郎さんの踊りに惚れたらしいし、アメリカでは有名な振付師と相談しながら伝統舞踊の美しさの中にも芸術的モダンな映像美を出したかったとか。
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す、すげぇ~!! 花道で雪の嵐!ってゆぅか、京都ではありえないからっ(笑)


都をどり -祇園甲部-

舞妓&芸妓、そしてお茶屋&置屋の数は最大規模を誇る街だけあって、「都をどり」 は他の花街で開催される
舞踊の会よりも長く、丸々1ヶ月間の公演!
そして、 12:30/14:00/15:30/16:50 ~の1日4回公演!1回の公演は1時間、幕間休憩は30分。
もちろん、4回目の公演が終了したら、着替えてすぐに夜のお座敷へ‥門限のAM1時までビッシリ働かされ、
そして翌日は午前中に髪結いさんへ行き、白塗りして楽屋入り‥
毎年4月の1ヶ月は、お座敷もすごく忙しく、休む間がない地獄の日々なのですぅ ウウ‥[壁]ノ_<。) グシュ
舞妓とかの若い間とか、踊りのウマイ人は出番が多く、私は最高で27日間出演したことがあります。
朝から白塗りした状態で、夜中まで‥白塗りの説明は こちら にあるけど、お相撲さんが髪につける 鬢(びん)付けの油を下地に塗るので、皮膚呼吸ができないために肌にはめちゃくちゃ悪影響。私の素ッピンを見た人は知ってるだろぅけど、長年肌を痛めつけたことが勲章のように今でも汚い肌として残ってるんよ。 。・゜゜・(≧д≦)・゜゜・。
元はといえば、明治5年(1872年)、京都で内国博覧会が開催されたとき、余興として舞妓&芸妓の踊りを
披露しようと開催されたのが 「都をどり」 の始まり。
当時から30~40日間の長期に渡って公演され、SAYURIでもあったように戦争で一時は休演。
そして終戦後に復活し、現在までに130回以上の公演が行われてるそーです。
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都をどり -総踊り-

「都をどり」 の特徴は 『都をどりはぁ~~ヨーイヤサァ~~!!』 とのかけ声と共に 両方の花道から 同じ衣装、
同じかんざしを身につけた 舞妓が20人歩いて出てきます。これが うちらの専門用語なんだけど "総踊り"
東のをどり子&西のをどり子 共に10人づつで、背の小さい順から並んでいるんだョ。
でも、これは全員舞妓じゃありません!舞妓だけじゃ人数が足りないので、中には若手の芸妓が混じってるの。
この "総踊り" の出番の日は、特別な髪型 を結うことができるので、ある意味、1年に1度の楽しみだったり♪

↓冒頭で西側の花道で踊ってる私 (鼓や太鼓などのお囃子側は、西のをどり子)
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総踊りに出演できる芸妓は~40歳前半ぐらいまでかな。後の芸妓は "中ばさみ" といって、SAYURIみたいに
役がもらえるから、それ専門に出演して総踊りには出ないってわけ。芸妓でも、をどり期間中は自分の毛で舞妓の髪型を結うことが許されていて、パッと見ただけじゃ舞妓と芸妓の区別がわからんよねぇ。でも中には 髪結いさんに早起きで順番待ちするのは しんどいからといって、"かづら" にしてる芸妓もいるんだけど‥
さて、ここで問題です!上の8人の中で芸妓は3人混じっているんだけど、1人だけ "かづら" の人を当ててネ★
なんか不自然だから、よ~~く見ればわかると思うけど(笑)~~回答ヨロシク!(※正解は記事一番下に♪)

↓これは、東のをどり子の時。 東側には地方さん (お三味線のお姉さん) たちが座ってます。
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↓花道で踊る一人舞台のSAYURI、「都をどり」 と近いように再現してるね。
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"はなまち" と、ひらがなで描かれた提灯が笑えるゎ~(ノ∇≦*)キャハッッッ♪
映画では豆葉姉さんが どんな手を使ったのか知らんけど、まだ舞妓(半玉)としてデビューしたばかりのSAYURIが、大きな役をもらったり、ポスターにも1人で写っていたよね。
花柳流や若柳流などの他の流派では お金さえ出せば 名取りさんになれたり、舞踊の会で良い役がもらえるとか。祇園甲部の井上流 (お家元=井上八千代) に関しては それだけは絶対にありえない!
芸の上達に加え経験の年数などで決められるので、名取りさんになれるのは、まァ、若くても30代前半位かな。なので、 「都をどり」 で大きな役、しかも一人舞台なんて大御所にならない限り無理なのだァ~~
ただ、さっきも説明したように "中ばさみ" というのがあって、それは舞妓のうちからでも役が もらえ (舞妓の間は、舞妓の役のみ)、出番によっては舞妓の衣装で踊りますぅ。
総踊りは簡単なように見えて、実は難しい。 横に10人並ぶので、失敗すればスグにわかってしまうし、一つの振りでも決めポーズでも みんなの目線や、肩のおろし方、腰の位置、手の動きなど 微妙に違うでしょ?
わかる人が見れば、誰が上手or下手かが一目瞭然なんだも~~ん。 (/||| ̄▽)/ ゲッ!!!

↓中央の舞台で厳選された10人が踊っているシーン。
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「都をどり」 は1時間の間の中で、第1景~第8景まで、桜や紅葉の四季や、いろんな景色など‥
8場面も舞台が変わります。 (これは毎年変わらない)
その中で、"総踊り" の場面は4つ~5つあって、最初と最後は20人全員出演。
途中のいくつかは、お師匠さんが認めてくれた人‥厳選された10人だけが出演できるので~す。

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ほらっ!! よく見ると、この総踊りの衣装にも 舞妓の衣装と同様に 肩縫い上げ&お袖縫い上げがあるんよ!
普段のお座敷では、顔と首にしか白塗りをしないけど、をどり中は手にも白塗りをするので、1ヶ月間で衣装は
ボロボロのドロドロ。もちろん毎年新調するんだけど‥着物の柄も微妙に毎年違うのだ (左右の画像参照に♪)


でゎ、今日は長くなったので、この辺でやめときますゎ♯
次回⑦を お楽しみにぃ~~バイバイッ♪ヾ(*'ー')*'ー')*'ー')/"
(先ほどのクイズの正解は‥右から7番目の人です (^w^) ぶぶぶ・・・)

【TB】させてもらったニョ♪
活字はこう読む? 雑・誌・洪・積・世
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by fuzika | 2006-01-10 15:12 | ◇ 京都祇園@花街生活 | Trackback(2) | Comments(6)  Mail ↑TOP
元舞妓が語る‥ 【SAYURI】 ⑤ Memoirs Of A Geisha
映画 【SAYURI ~Memoirs Of A Geisha~】 について綴る7回目の記事です。
(※関連ログ⇒1回目 / 2回目 / 3回目 / 4回目 / 5回目 / 6回目 / 8回目 / 9回目 /
         10回目 / 11回目 / 12回目-最終章-

先日鑑賞した 【 SAYURI -さゆり- 】 と、私が実際に見聞きしてきた現在の花街事情とを比べながら
シリーズでお話しています。
※ ネタバレの可能性があるので、鑑賞してから読んだ方がいいです‥


男衆(おとこし)さん

映画の中では、 男衆の 「別宮さん」 がSAYURIの身の回りの世話をしていたよね (覚えてるかな?)
↓この画像は、まだSAYURIが幼少の頃に初桃姉さんのお部屋を覗き見した瞬間のシーン。
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漢字では "男衆さん" と書くので、 昔は "おとこしゅうさん" って呼ばれていたんだろぅけど、それがナマって
今では "おとこしさん" って呼ばれるのかもね。
それにしても 初桃姉さんのこの態度のデカさ(笑) タバコ吸いながらなんて こんなお行儀の悪いコト‥ありえない♯
初桃姉さんは "かづら" をかぶっていないけど、芸妓の場合、 "かづら" をかぶってから着付けてもらうのが普通ょ。
じゃないと、 "かづら" をかぶる時に衣装に白塗りがついてしまうもん。これもお行儀が悪いと言われます。
画像をよく見ると、初桃姉さんのお部屋には 私が花街で見聞きしてきたいろんな小道具が さりげなく置いてあるんよねぇ~。日本人ならともかくとして、外国人が日本人でもわからないような‥花街の昔を再現するのは大変だったやろぅなァ。

男衆さんは、日本にはひとつしかない職業で、舞妓や芸妓の衣装着付けを毎日こなすのが日々の主な仕事。
戦前には、映画のシーンにあったように 実際に借金を肩代わりする年季奉公の場で、置屋と親が公正証書を
取り交わす儀式があり、その時に置屋の代理人として金額設定や話し合いをしていたらしい。
現在では、 "水揚げ" で旦那さんをとる場合も お茶屋とお客さん両者の仲介役を務めたり、舞妓の "店出し" や 芸妓の "襟替え" の儀式での挨拶回りでも介添えを努めたりしています。

(上)舞妓としてデビューする(店出し)儀式の日‥男衆さん(父)に着付けてもらってる私。
(下)芸妓としてデビューする(襟替え)儀式の日‥男衆さん(息子)に着付けてもらってる私。

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"店出し" も "襟替え" も古くから伝わる儀式で、共にこの日から1週間は黒紋付や色紋付を着て正装します。
ちなみに、画像の2人の男衆さんは親子だョ。私が花街にいた当時、男衆さんは全部で5人いました。
普段の着付けは1人だけが行うんだけど、儀式の時は何故か親子で助け合って 着付けてくれたなァ‥。


(上)着付けが終了して‥男衆さん(父)に介添えしてもらい挨拶回り。デブな舞妓の私(汗)
(下)着付けが終了いして‥男衆さん(息子)に介添えしてもらい挨拶回り。ぷちデブな芸妓の私

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男衆さんは、着付け以外にも お姉さんたちに頼まれたことをこなしたり、いろんな雑用も仕事のうちです。
お姉さんたちは その都度 男衆さんに祝儀(御礼)をあげはるので、男衆さんは結構、小金持ちかも(笑)
花街は 10代~80代までの まるで 「大奥」 のような女だけの厳しい世界だけど‥
男衆さんは花街に出入りできる唯一の男性なのですぅ。


そーいえば、先日 男衆さんが集まって運営しているブログを見つけました。
【宮川町】 という花街に所属している男衆さんなので、私がいた 【祇園】 とは違うけど‥
ブログの内容は 今風というか‥花街のコトよりも 個人たちのプライベートネタが多いみたい。
お顔は公開していないけど、若い男性の男衆集団っぽいょ♪ うふふヽ(=´▽`=)ノ
花街の話題も時々登場するので、興味あったら、ジャンプしてみてくださァい。

舞妓・芸妓専門着付師集団blog



でゎ、最終章まであとちょっと‥次回⑥をお楽しみにぃ~~(* ̄ー ̄*)/~~.・.・:☆'.・.・:★"ばぃばぃ
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by fuzika | 2006-01-08 17:17 | ◇ 京都祇園@花街生活 | Trackback(2) | Comments(15)  Mail ↑TOP
元舞妓が語る‥ 【SAYURI】 ④ Memoirs Of A Geisha
映画 【SAYURI ~Memoirs Of A Geisha~】 について綴る6回目の記事です。
(※関連ログは⇒1回目 / 2回目 / 3回目 / 4回目 / 5回目 / 7回目 / 8回目 / 9回目 /
          10回目 / 11回目 / 12回目-最終章-

先日鑑賞した 【 SAYURI -さゆり- 】 と、私が実際に見聞きしてきた現在の花街事情とを比べながら
シリーズでお話しています。
※ ネタバレの可能性があるので、鑑賞してから読んだ方がいいです‥


白塗り (おしろい)

映画の中で私が一番好きなところは、豆葉姉さんがSAYURIを妹として引く話が決まった後‥
限られた時間の中で豆葉姉さんからいろんな指導をされて、ついに舞妓として店出し(デビュー)するまでのシーン。
流し目の練習とか、おこぼを履いて歩くシーン、舞のお稽古、男衆さんによる衣装の着付け‥
そして、きわめつけは SAYURIが白塗りをしているシーン!
お化粧箱には ホンマもんが使う白塗りの道具‥それから刷毛(ハケ)で白く塗っているところや、眉毛を描くシーンなんかも リアルで良かったゎ。
パンフレットに記載されていたけど、"光のマジック" っていうのが素晴らしい!
白塗りは動画も静止画も すごく難しいみたいで、あれだけ綺麗に見える照明というか光の感じが、
「映像美」 として みんなが感動絶賛しているんだろゥな。

でもね、経験者の私には どうしても許せない不満な点が‥

白塗りの濃さがシーンによって全然違うんだもん!


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これは、桜が満開の庭園で SAYURIと会長 (渡辺謙) が ほんのひと時の素敵な時間を過ごすシーン。
照明の感じで、SAYURIの顔は綺麗だったと思う。 でも見てョ!最初の方のシーンとはあきらかに違う白の薄さ!
これじゃあ、白塗りじゃなくてドウランでしょぉ。 そう、白無垢の花嫁さんが塗る感じの濃さかな。
せっかく白塗りしているシーンで 本物ぐらい真っ白に塗っていて、ここまでリアルには拍手を贈っていたのに‥
その後は どんどん薄くなって、良く見せるのは最初だけかよっ♯ (~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ...って感じ。
これじゃあ、 浜崎あゆみ 状態だゎ‥ムカッ♯  “(*`ε´*)ノ ケシカラン!!
この庭園シーン、本物みたく真っ白に塗っていたら白色とピンクの桜が調和して ほんまキレイかったやろなぁ‥。


そのくせ、アメリカでの原題 【 Memoirs Of A Geisha 】 のポスターの画像ときたら‥
『 めちゃくちゃ 真っ白やん! この白さで最後まで通してほしかったぁ~(笑) 』

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ちなみにワタクシ‥の画像は左上のプロフィール画像の顔アップ拡大版だョ。
(※顔アップだけじゃなくて、この画像の全体像アップは後々に 記事にしますんで、もう少しお待ちを‥)

これは昨年 1日だけ芸妓に復活したとき、知人のフォトグラファーにスタジオで撮影してもらったモノ。
SAYURIの顔って、 お紅以外は 赤色が使われていないから怖い感じに見えへん?
眉毛の色は 舞妓や芸妓によって違うけど、SAYURIを見てもわかるよぅに 黒一色はやめた方がいいんよね。
眉毛や目尻に紅を入れることによって、ほんのり艶っぽい感じになると思うのは私だけ??
それにしても、SAYURIの "つけまつ毛" 太すぎやんねぇ~♯ (本物は、つけまつ毛は使用しないョ)
べっぴんさんのチャン・ツィーなのに、象さんのまつ毛というか タレ目になってしまって もったいないゎ!

参考までに、白塗りの手順を過去記事で綴ってます。 まだ不細工な顔を見ていない方は(笑)⇒ 白塗りの仕方
でゎ、これが今年最後の記事ですぅ。 次回シリーズ⑤は、年明けにっ!! お楽しみにィ♪ o(^◇^)/~

++ 追記 ++

映像と音は言葉にできないけれど」 のyanksさんの記事で知ったんだけど‥
【SAYURI】 って、全米では公開当時、数十館でしか上映されていなかったそうです。
それが2週目では上映館が50館まで広がり、今週はなんと!1500館以上に上映館が拡大され、
12/26日発表されたクリスマス休暇期の "北米映画興行収入" によると‥最終の確定結果が

5位に! (先週は12位) ついに10位以内にランクインだァ~~!

***ヾ(≧∇≦)ノ"***きゃあぁあっ♪ 外国でゲイシャブーム到来かっ?! めっちゃ嬉しいですぅ♪

でも、後に 「USAのんびり亭」映画情報」 さんが綴った記事によると、現在は苦戦している模様。
うーん、やっぱり日本人でもそんなに知らない神秘な世界を、アメリカが受け入れるなんて難しいんやろぅなァ~~(悲)




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by fuzika | 2005-12-31 02:47 | ◇ 京都祇園@花街生活 | Trackback(10) | Comments(11)  Mail ↑TOP
元舞妓が語る‥ 【SAYURI】 ③ Memoirs Of A Geisha
映画 【SAYURI ~Memoirs Of A Geisha~】 について綴る5回目の記事です。
(※関連ログは⇒1回目 / 2回目 / 3回目 / 4回目 / 6回目 / 7回目 / 8回目 / 9回目 /
          10回目 / 11回目 / 12回目-最終章-



先日鑑賞した 【SAYURI -さゆり-】 と、私が実際に見聞きしてきた現在の花街事情とを比べながら
シリーズでお話しています。
※ ネタバレの可能性があるので、鑑賞してから読んだ方がいいです‥


姉妹縁組

前回の記事でちょっと触れたけど、舞妓や芸妓には必ず1人のお姉さんがつきます。
京都の花街では 『○○さん姉さんに引いてもらう』 ~という表現で言うかな。SAYURIとおカボ (工藤夕貴) が
同じ置屋にいるのに、引いてもらうお姉さんが違う‥ということはホンマの世界でもありえるお話です。
初桃姉さんクラスの人なら、普通は置屋に住む妹分たちをみんな 引いてあげはると思うんやけど、映画では同期のSAYURIとおカボが、お姉さんが違うことによって異なった生き方をしていく様子が伺えて面白かったんじゃない?
おカボと初桃姉さんは同じ置屋に住み込んでいたけど、SAYURIと豆葉姉さんは姉妹なのに、それぞれが違う場所に住んでいたでしょ?これも、花街でもありえるコトなんだけど、すごく&すごく羨ましいお話だよぉ。
やっぱり引いてもらうお姉さんと一緒に住むということは、めっちゃしんどい。 だって、四六時中 気を遣っていないと
あかんし、それに裏の部分も全部見えてしまい、お姉さんのコトを尊敬できなくなってしまうから。 ρ(-.-、)

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姉妹の縁組はしていなくても、置屋が一緒なので姉妹分になる SAYURIと初桃の争うシーン

こんな体を使った争いは‥ 昔はあったのかもしれんけど、今の花街では ありえない。
姉さんには絶対服従!なので、言い訳や口答えは一切却下。 姉さんの言うことが100%正しいんです。
誰が聞いても正しいコトだったのに、ただただひたすら謝ってた。 そしたら悔しくて涙が出てきた。
泣き声は出ないけど、ただ涙がに静かにポツリ‥ポツリと頬を流れ始めたの。
それを見た姉さんは 『怒られて涙を流すということは自分が正しいと思ってるからやろ!』  って、もっと私を怒った。
花街では感情の自由も奪われるんよね‥。後にも先にも私が姉さんやお母さんの前で涙を見せたのは
これ1回だけ。そして、お布団の中で枕を濡らしたんは、2回。
それ以後、どんどん強くなって‥というか感情を抑えていたら、泣くコトを感情から消してしまったんかもしれない。
今は何でも笑って話せるけど、当時は生き地獄だった気がする。 決して手をあげない‥言葉の暴力。。。
体の痛みや傷はそのうち消えるけど、心の痛みや傷は深くなり、いつまででも私を苦しめていたんだ。
その証拠に 花街に入った時から生理が来なくなったの。 まァ、来ても1年に1~2回。
忙しいスケジュールだったので、病院にさえ行かせてもらえなかったから‥。
だけど不思議なことに、芸妓になって置屋を出た途端に再び毎月 ちゃんと生理がきた。  ヽ(  ̄д ̄;)ノ エー!?
今思えば、若い成長期でも ものすごいストレスがかかって そんな現象を起こしていたんやろぅね。


暗いお話は これぐらいにして‥

.....Σヾ(;☆ω☆)ノ   ピーーーー!! 

放送禁止になるような 禁断の画像を蔵出し しますっ!! (笑)


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ギャハハハ!! ☆ミヾ(∇≦((ヾ(≧∇≦)〃))≧∇)ノ彡☆ バンバン!!!!)


ってゅうか、冷めた目線‥(;¬_¬);¬_¬);¬_¬);¬_¬)  Σ( ̄(OO) ̄;) ギクッ
ちょっと何ですかァ?コレ?
いや、いや‥先ほどの語りに関連してる画像なんですゎ。

この4人は同じ置屋の姉妹筋。 ⇒※私の醜いデブさを見せたくなかったから、今まで封印にしてた ププッ (*^m^)o
私たち4人を引いてくれはったお姉さんとは、おカボ&初桃のように‥一緒のに置屋で衣食住を共にしていました。
そのお姉さんは50歳代ぐらいで、置屋の内娘さんだったので、それはそれは厳しいお方で。
私たち4人は、お姉さんが一緒ということで姉妹分になるんやけど、辛い修行に耐えながら助け合いながら
毎日を過ごしてたんだ。
実家には1年に1回しか帰省することができずに親よりも一緒にいた時間が長かったせいか、ちゃんとした節度ある
上下関係はあるものの、すごく仲良しだったんョ。
これは、夜中1時の門限に お座敷から帰ってきた4人が‥白塗りを落とす前に落書きをして遊んでた時のもの。


あっ、姉さんたちの名誉のためにも‥

ホンマは、みんな綺麗なお姉さんやったという証拠の画像も出さなきゃ(笑)


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落書き画像で私の隣にいるお姉さんは、この画像では一番左にいる芸妓。
私の上にいる2人のお姉さんは、左の青いパジャマのお姉さんがこの画像では一番右の赤い着物の舞妓。
赤いパジャマのお姉さんは、この画像では右から二番目の青と水色の柄の着物の舞妓。
そして、白い着物の私は‥ごっつう ヽ()`Д ´( )ノ ←でぶ!! めっちゃ若かったしなァ (恥)


ほらねっ!! ☆ъ(*゜ー^)> パチンッ♪

うちの置屋のお姉さんたちは みんな綺麗やったんやからァ~★



そして、後日、第2弾!さらなる進化をとげた4人の登場です! (o>▽<)o キャハハ


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他では絶対に見られない 衝撃的な画像を楽しんでもらえたかな?!(爆笑)
まだシリーズは続きます!次回④をお楽しみにぃ★ バビブベボー ヾ(◎皿◎)  バイバイキーン (←ヤバッ!! 死語)

【TB】させてもらったニョ♪
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by fuzika | 2005-12-29 23:41 | ◇ 京都祇園@花街生活 | Trackback(3) | Comments(4)  Mail ↑TOP
元舞妓が語る‥ 【SAYURI】 ② Memoirs Of A Geisha
映画 【SAYURI ~Memoirs Of A Geisha~】 について綴る4回目の記事です。
(※関連ログは⇒1回目 / 2回目 / 3回目 / 5回目 / 6回目 / 7回目 / 8回目 / 9回目 /
          10回目 / 11回目 / 12回目-最終章-


先日鑑賞した 【SAYURI -さゆり-】 と、私が実際に見聞きしてきた現在の花街事情とを比べながら
シリーズでお話しています。
※ ネタバレの可能性があるので、鑑賞してから読んだ方がいいです‥


舞妓と芸妓

今まで幾度となく綴ってきた "お題" だから知ってる人も多いだろぅけど。
女の子の憧れの的、「舞妓」 という職業。 実際は、義務教育を終えた16歳ぐらい~20歳前後まで‥と、
舞妓でいられる期間はめっちゃ短いの。
そしてその後は自動的に 「芸妓」 になる。芸妓は年齢制限がないので80歳ぐらいで現役の方もいるんだけど‥
ぶっちゃぁけ、結婚というか籍をいれたらやめなきゃいけないんよね。
えっ?! ( ̄ェ ̄;)  ‥ってことは???
そうです。現役の芸妓は 旦那さん=愛人生活だったり シングルマザーだったり‥一生 芸で身を助け、
花街に残る道を選ぶということは ある意味切ないコトなんだと私は思う。
『芸妓は芸に秀でた者』‥ と芸事に修行を重ねて生きることの厳しさや、同時に体を売る女郎との上下の差を
映画ではちゃんと表現してるよね。
『私たちは羽織芸者であって枕芸者にはならない!』 ~って花街でよく聞いた言葉だけど、"水揚げ" という
"しきたり" だって結局は枕を共にする人身売買なんやし、枕芸者と変わらないでしょォ?
幸いにも私は "水揚げ" が強制じゃない時代で花街を過ごせたので、この時代のコトはよくわからない。
この映画は "水揚げ" が大きなテーマになりながら進行しているので、外国人どころか日本人‥花街にいた私でさえも "羽織(芸妓)" と "枕(女郎)" が違うということを奥深いところまで理解するのは難しい気がするなァ。
そしてSAYURIが想いをよせる会長。ハッピーエンドと思っても 結局は 『夜の妻』 だったことに なんか切ない感じが心に今でも残ってますぅ・・・。 (ノ_-。)

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↑半玉(舞妓) としてデビューする日のSAYURI。置屋から出発する時、おかあさんと小母が見送るシーン。
よく見ると、SAYURIは華やかな着物を着て、おかあさんと小母は黒紋付の正装を着ているね★
現在の花街では正反対だょ。舞妓としてデビューする儀式を 「店出し」 といって、舞妓は最初の三日間、黒紋付の正装になり、残りの3日間で色紋付の華やかな衣装を着て、短時間のご挨拶程度でお座敷を回ります。
黒紋付を着るのは、舞妓本人と男衆(おとこし)さんだけ。 他は主役よりも目立たないように普通の着物なのだ。
映画では豆葉姉さんと何処でも一緒に行動 (挨拶回り) していたけど、花街では‥昼は男衆(おとこし)さんと
挨拶回りをするけど、夜になったら1人でお座敷に行かないといけないので、すごくドキドキして心配だったアノ時を思わず思い出しちゃった(笑)
舞妓は引いてくれるお姉さんがいないとデビューすることができません。
誰でも必ずお姉さんが1人つきます。そのお姉さんが何人も舞妓を引いていたら、みんな姉妹筋になるわけで‥
映画のワンシーンで出てきたでしょ?姉妹分の杯を交わす儀式がっ!!
本当にある儀式だよ! 私の場合、舞妓としてデビューする当日にその儀式をやりました。
姉妹筋が勢揃いして、男衆さんが立会い人になり、それぞれのお姉さんたちが飲んだ杯で順番に自分もお酒を
飲み干す‥全て飲み終わった時、ようやく姉妹として認められて、新たな旅立ちです♪
あっ、そうそう名前 (芸名) はねぇ、お相撲の世界のように‥姉さんの一字をもらってつけてもらえるんョ。


髪型と衣装

髪型は、有名ヘアデザイナーさんが本物の芸妓&舞妓スタイルに現代性を加えて作ったそうです。
ロブ監督が描きたかったイメージは 『フランスのファッションショーに出演しているような芸者』 なんやて。

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(左) 芸妓の "島田のかづら" (※過去ログで詳しく綴ってるよ⇒ こちら
(右) 舞妓が最初にする髪型‥"割れしのぶ" 2枚とも私だけど、髪型で別人みたいに違うね。
映画では "おカボ" (工藤夕貴) がしていた髪型が 割れしのぶ と一緒だよ。
SAYURIは 横の毛ををつめて高い位置でまとめているので、スッキリとそしてキレイに見えるようにしてるんやねぇ。
花かんざしも無理やり挿してる感じ。もし、SAYURIも 割れしのぶを結うてたら あそこまでキレイにならなかったかも‥(爆) それに花かんざしから垂れてるビラビラは 頬を少し隠しながら揺れるし、余計と可愛く見える演出!
でもこのビラビラは、舞妓にデビューして‥最初の頃だけしかできません。まァ、長くても1年ぐらい。
あれだけで可愛く見えるから、ホンマはずっと挿したかったんだけどなァ~(*≧m≦*) ププッ
舞妓は年齢 (年数) によって、どんどん地味な感じになっていくもんです。 (※関連記事は⇒ こちら )
SAYURIが眠るときに使用していた 「箱まくら」 ‥これも花街でもというか舞妓の必需品です!
SAYURIは 箱まくらの下にお米をばらまかれて、枕から落ちたかどうかチェックされてたよね(笑)
1週間あの髪型を保つためには、どんなに首や肩が痛くなっても 箱まくらしか眠る手段がないのォ。
まさに毎日が修行です!5年近く あの枕で眠っていたおかげで、慢性の肩こりがヒドイ!!‥(w_-; ウゥ・・


d0005476_991023.jpgSAYURIは同じような髪型が多いけど、豆葉姉さんも
初桃姉さんも いろんな髪型してるね。
基本的に芸妓になって5~6年は お座敷には かづらを
かぶり白塗りするんだけど、かづらは重たいし しんどい
ということで、それ以降は豆葉姉さんみたいに "洋髪"
で普通の着物を着てお座敷に出るようになります。

よく普通の人が 芸妓とかのことを "姐さん" ‥って呼ぶ
けど、花街では "姉さん" です。 (間違った常識です)
しかも "さん" を余分につけて呼びます。
『藤花さん姉さん』 って、こんな感じに。 めっちゃ長いぃ


衣装に関しては 本物の舞妓と ほぼ同じ感じになっているので、安心したァ‥C=(^◇^ ; ホッ!
舞妓独特の "だらりの帯" 、 "お振袖" 、 "肩縫い上げ&袖縫い上げ" ‥全てが本物と同じ!
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私の着物は見えにくいけど、SAYURIを見て! 肩にアクセントのように縫い上げがあるでしょ?
お袖にも同様の縫い上げがあるんだけど、これは幼さを表現するためのもので、舞妓の衣装にだけしかない
昔からの伝統なんだョ。 "肩縫い上げ&袖縫い上げ" って意外と知られていないので、覚えておくと良いョ♪


↓この画像なら肩と袖の縫い上げが‥わかりやすいねぇ~? (ノ∇≦*) キャハッッッ♪
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(上) 祇園小唄を舞っている舞妓姿。 半肩をおろすだけで、私‥色っぽく見えるでしょ?(笑)
(下) 同じく舞を舞う芸妓姿。 お袖の長さが普通の着物とほぼ同じぐらい短くなるのが芸妓。
でも、一番上の画像の豆葉姉さんのお袖は 芸妓なのに少し長いね~やっぱコレもロブ監督の希望なんやろぅか。
舞妓と芸妓の衣装の違いは、"帯" と "お袖" がポイント! 覚えておきましょう~♪
ちなみに、後ろ姿バージョンで舞妓と芸妓の違いを見るには、過去ログで⇒ こちら

もう一つ言うなら、(左) の画像 舞妓の髪型に注目。 上の (右) 画像は 髷(まげ) の上部が割れていて、
赤い鹿の子が見えるでしょ?
(左) の画像の髷は上が閉じています。これは "おふく" という髪型で、舞妓にデビューしてから2~3年で
この髪型になり、いわゆるお姉さん舞妓になったという証。
髷が割れているのは、"割れしのぶ (桃割れ)" という幼い舞妓の髪型。割れしのぶは花かんざしを上の髷にも
挿すけど、 "おふく" になると、上の髷には櫛を挿し、花かんざしは横だけになるんだよっ!! w( ̄o ̄)w オオー!


でゎ、でゎ、今日はこの辺で。 次回③をお楽しみにぃ~。 マタネッ(^ー^)ノ~~
今日はクリスマスイブ♪
みんなの心に サンタさんが素敵な贈り物を届けてくれますよーに★
(〃 ̄▽ ̄)o-o∠※PAN!"。・:*:・゜☆メリークリスマス・:*:・゜☆

【TB】させてもらったニョ♪
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by fuzika | 2005-12-24 10:40 | ◇ 京都祇園@花街生活 | Trackback(8) | Comments(20)  Mail ↑TOP
元舞妓が語る‥ 【SAYURI】 ① Memoirs Of A Geisha
映画 【SAYURI~Memoirs Of A Geisha~】 について綴る3回目の記事です。
(※関連ログは⇒1回目 / 2回目 / 4回目 / 5回目 / 6回目 / 7回目 / 8回目 / 9回目 /
          10回目 / 11回目 / 12回目-最終章-

先日鑑賞した 【SAYURI -さゆり-】 と、私が実際に見聞きしてきた現在の花街事情とを比べながら
シリーズで お話しています。
※ ネタバレの可能性があるので、鑑賞してから読んだ方がいかも‥


花街

原作では舞台が 「祇園(ぎおん)」 になっているけど、映画では 「はなまち=都」 という表現をしているよね。 
京都には 「祇園」 の他に 「先斗(ぽんど)町」 「宮川町」 「上七軒」 「祇園東」 ‥と5つの花街があり、
京都五花街(ごかがい) と呼ばれてます。 
世界的に有名なのが祇園。 (※正式名称⇒祇園甲部) 少なくなっているとはいえ、現在でも登録している
お茶屋の数は100軒ほど。舞妓&芸妓の数も100人前後いるので、五花街では街の広さも含め最大規模。
でも以外に知られていないんだけど、1つだけ少し離れた場所にあり、街の広さも芸妓&舞妓の数も20人ぐらい‥と小さな花街 「上七軒(かみひちけん)」
この上七軒が歴史上、一番古い街で、今でも地元の旦那衆から愛されている花街なんよねぇ。
ちなみに、上七軒の現役芸妓‥尚鈴ちゃんがサイトを公開しているので、興味あったらクリック⇒ 上七軒 尚鈴
それと昔は 「島原」 という街も含まれて、六花街やったのだけれど、島原はどちらかというと女郎=遊郭のような
もので、映画の佐津ように不器量な子は そちらに売られたらしい。
現在、「島原」 はその名残りがあってか、舞妓&芸妓はおらず、太夫さん(東京で言う花魁) だけが数人いる
花街になってるんだょ。

5つの花街は踊りの流派が全く異なるし、伝統やしきたりも微妙に違うので街々によって完全に独立していて、
SAYURIが通っていたお稽古場というか学校もそれぞれの花街にあって‥ね。
学校には踊りの他に、お囃子・茶道・華道・三味線や小唄・長唄・常磐津など‥いろんな芸事を教えるところであって、国語や数学などの勉学はないんよ(笑)
昔はSAYURIのように幼少の頃から花街に入り、学校に通いながら行儀見習いを長年経験して舞妓にデビュー
するケースだったんやけど、現在は義務教育が終わる中学を卒業してから花街に入り、舞妓になるために
行儀作法や芸事を1年ぐらいかけて修行するようになってます。

d0005476_1521131.jpg
↑これ、私がいた祇園町にあるお稽古学校‥「女紅場(にょうこば)学園 」 のお稽古日程表。
自分の習っている課目のお稽古日が一目でわかるように、お稽古場の近くに掲示しています。
いくつでも好きな課目を習えるんだけど、舞妓は基本的に出張やパーティーなどのイベントで‥朝からお仕事に
出かけることが多く、京舞(踊り)・お茶・お囃子が必須科目で、後はあまり習っているヒマがないのが現実(汗‥
映画のいたるところに出てきた 赤い提灯。映画では "はなまち" ってデカく書いてあったの笑えた ヾ(>▽<)o
ホンマもんも画像のように祇園甲部の紋章でもある八つの団子が描かれていて、 "祇をん" って書かれてるんょ。


芸者と半玉

芸妓=芸者 これは全く同じもので、京都には舞妓がいるから、芸者のことも芸妓(げいこ) と呼んでます。
世界的に有名な単語で 「Geisya girl」 と表現されているために、芸妓より芸者にした方が日本人にもわかりやすかったんやろぅね。
舞妓のことを映画では 「半玉 (はんぎょく)」 と表現してるね。 舞妓や芸妓を呼んで遊ぶ料金のことを京都では 「お花代」 と言ぅんやけど、東京などでは 「玉代」 と呼ばれ、芸者になる前の段階やし半人前ということで玉代が半分しかもらえなかったんやて。そんで、 「半玉さん」 というものがあって、SAYURI は水揚げがあるまでこれだったんよね。
京都では、芸妓になる前は舞妓。 舞妓は京都にしかいない‥いや世界中で50~60人しかいない希少価値で、芸妓になる前でも一人前の立派な職業として扱われます。
芸妓さんと同じ分だけのお花代(玉代)※注1 をもらっているので、半玉さんっていうのは存在しません。
ただ、半玉さんに似てるもので 「見習いさん」 というのが京都にはあります。 これは舞妓としてデビューする直前に
1ヶ月間だけ 「だらりの帯」 の半分の長さの 「半だらりの帯」 というのをしめて、たもとの長さも振袖よりも少し短めの衣装を身につけ、見習い場所のお茶屋を1軒だけ決められて、そこでお客さんに顔を覚えてもらったり、舞(踊り)を初披露、そして姉さんたちの接客を見て覚えながら、お座敷をまわる儀式があります。
このお話は後に詳しく綴るけど、その 「見習いさん」 の時はお花代は一切発生せず、まさに見習い勉強期間なのだぁ。
SAYURIを一刻も早く芸者にさせるために、豆葉姉さんが水揚げ争奪戦で奮闘しているけど、京都ではデビュー
してから4~5年は舞妓として働き、20歳前後ぐらいになって艶っぽくなり、舞妓が似合わなくなってきたら
女将さんやお姉さんの方から 『ボチボチ芸妓になりよし!』 とお話があり、そこで初めてスポンサーを探したり、
水揚げのお話があるならば それを決断したり‥と、まぁ、そんな感じかな。
私が祇園にいた当時、祇園の舞妓は20人前後。そりゃあ売れるし、めちゃくちゃ忙しい!
休みは月に2日 (第二日曜日と最終日曜日が祇園町の定休日) で、私が所属していた置屋の場合、年末
年始に6日間しか実家に帰省することはできず、それ以外は過酷なスケジュールがずっとずっと先までビッシリ!
休みたくても舞妓の代わりなんていないので、風邪で高熱出ても倒れて入院でもしない限りは休めません!
今思えば、よくあれだけがんばったなぁ~っていうぐらい、働いてました。でも、そのおかげで生き生きとして輝いて‥そして段々キレイになっていったんやろぅなぁ‥。

※注1 お花代は舞妓も芸妓も一律料金だけど、お花代とは別に 「別祝儀」 というのが請求金額には含まれていて、これが芸妓さんのキャリアやクラスによって高額になっていくの。だから舞妓クラスでは些細なもんやけど、
名取りクラスの芸達者を呼ぶとスゴイ金額になるらしいよ(笑)

[壁]▽ ̄ ̄ ̄ ̄;) ゲッ!!  もうこんな時間! 夜のお仕事への準備があるんで、今日はこの辺で‥
次回②をお楽しみに★ フリフリ ~~~ヽ(゜▽゜*)Ξ(*゜▽゜)ノ~~~ バイバーイ♪


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by fuzika | 2005-12-20 15:22 | ◇ 京都祇園@花街生活 | Trackback(7) | Comments(35)  Mail ↑TOP
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